建築設計物件の減少が懸念される昨今ですが、
昨年より建築物件を確保するべく新たな取り組みを始めております。
今回は、仕事獲得にのみ焦点を当てて、実際に行なっている取り組みの一つを報告させて頂きます。
仕事獲得方法について
従来の受注の仕組み
そもそも従来の仕事取得の方法を図解すると
1・入札
2・口コミ、紹介
3・コンペ
の、3つに分類できると思います。
1の「入札」は、多くの事務所の主な仕事になっています。
公共工事の案件を一定条件をクリアしている事務所による入札であり、より低い委託料を提示した事業所が落札することで得る仕事です。
(最近では、最低価格などの設定もあるのでこの限りではありません。)
2の「口コミ・紹介」は、文字の通り人づてに聞いた方が事務所へ問い合わせることで発生する仕事にです。
一度建てたお施主様がリピーターになったり、おつきあいのある方を紹介したりと、こちらも数の多い獲得形態であると思います。
3の「コンペ」は、設計提案で競争をして最優秀の事業所が仕事を獲得するものです。
ある程度大きな案件になると、有名な事務所も参加するもので、「建築知識」などの建築専門雑誌にも紹介されるなど、最優秀を獲ると、認知度を上げられるメリットもあります。
従来の仕事獲得方法の問題点
これまでの設計事務所では、前項の方法が仕事獲得方法の大半を占めていたと思います。
しかしながら、公共案件の減少により、入札案件も減少してきています。
また、仕事を取るためにより低価格を提示する必要があり、委託料がますます下がる状況が続いています。
さらに仕事を獲得するために県外の案件へ入札参加する業者も増えており、
今後ますますチキンレース化することが予想されます。
2の口コミ・紹介ですが、今後人口減少が予想されるので、劇的な増加は難しいでしょう。
しかし、仕事の質や事務所を発信することを向上させることを止めてはいけないでしょう。
そこについては、また別の機会にお話しします。
仕事獲得方法 2.0
異業種とのコラボ企画(住宅コンペ企画)
企画を考えるにあたり考えていることがあります。
- お客様ファースト
- 誰も損しない
- 異業種の方と協力して考えること
- 地域が良くなること
- 他の誰でもできる
「3」のコンペに近いですが、
茨城県の県南エリアで展開する家具屋さんと共同し、コンペ企画を立ち上げ、始動させて頂いております。
内容は、「住宅提案」ですが、住宅を考えているお施主様が、地域の住宅メーカーさんから一気に提案を受けられるというものです。
設計事務所よりも、知名度が高く、よりお施主様に近い業種の方と一緒に仕事ができることは、事務所の認知度を高めることに非常に有効です。
また、新たな仕事の獲得先を得られる他、
他の事業所の提案方法をお互いに知れるなど、事業所のメリットは非常に大きいです。
まとめ
今回ご紹介したものは、あらゆる場所で発展可能であると考えています。
今回は、家具屋さんでの事例を紹介しましたが、
例えば「インテリアショップ」や「カフェ」などで企画することも可能であると考えています。
業種の壁を超えて仕事をすることが、新しい価値を生むことに繋がると考えています。
他の事業所の方達もどんどん取り組み、建築業界全体が向上していくことが、自分達の成長にも繋がると考えています。
今年も、新しい挑戦をしていきます。またレポートさせて頂きます。
2018年6月22日 追記
高度成長期の「建設ラッシュ」に建てられた建物が、
老朽化する年代がやってきます。
今後訪れる「解体ラッシュ」について書いた記事です。
今後、 解体設計の案件が確実に増えます。
要チェックです!!
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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