今回は、建築設計の仕事に携わる方へオススメの書籍を紹介させて頂きます。
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること 河合雅司
未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)
- 作者: 河合雅司
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/14
- メディア: 新書
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構成は、
- 第1部 人口減少カレンダー
- 第2部 日本を救う10の処方箋
- おわりに 未来を担う君たちへ
と大きく3つに構成されています。
第1部では、データを元に今後起きるであろう事象を時系列に挙げられています。
第2部では、第1部で挙げられた事象を解決する為の対策を著者の観点から提案されています。
本書を読んで思うこと
データを根拠に検証がされていて、非常に信憑性が高いという印象を受けました。
いろいろなメディアで放送されているので、
高齢化社会が到来するということは、漠然と解っていましたが、
全く理解できていなかった事がわかりました。
高齢化社会といっても段階的に問題がやってきて、
その段階ごとに人口構成が変わるので、その段階ごとで異なった問題があるという点に驚きました。
また、高齢化社会と同じくらい気になったことは、空き家問題でした。
人口減少から起こる空き家問題ですが、今日現在でも耳にします。
例えば、
「隣の家の家主がなくなって管理者がいない為、荒地になっている。
「雑草や木がこちらの敷地まで迫ってきている。
「野良犬が住み着いていて困る。」
という話。
そのような空き家が増えると、廃墟の街が増えます。
現在でも、茨城県の鉾田市で見る事ができます。
鉾田市は、バブル時代(1970年〜1990年代)に
首都圏のサラリーマン向けの別荘地として建設ラッシュがありました。
夢のリゾート地として人気があったそうです。
しかし、その家主が亡くなり管理者がいなくなった今、
廃墟が並ぶ集落が点在する状況となっています。
現在の所有者をたどる為に、相当な時間と費用がかかるともききます。
老朽化した建物が残ってしまたり、治安の面からも問題視されています。
今後将来、鉾田市のような活用されない街が増えてしまうと考えられます。
建築に携わるものとして、将来の問題に対応できるよう今から勉強していこうと思いました。
読んで損は無いと思います。オススメです。
2018年6月22日 追記
高度成長期の「建設ラッシュ」に建てられた建物が、
老朽化する年代がやってきます。
今後訪れる「解体ラッシュ」について書いた記事です。
今後、 解体設計の案件が確実に増えます。
要チェックです!!
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
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★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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