今日の対談相手は管工事業者のN専務です。
固定の企業からの下請け工事のみを受注し経営が成り立っています。
昨年度は下請け企業の中で一番の受注額であったようです。規模は3〜4名程度の比較的小さな会社です。
小さな組織の工夫を話してくれました。
成功者との対談記事をかく理由
建築着工数が減ると予想されている今後を生きていく為に、異業種との連携が重要になると考えています。
↓詳しくはこちらの記事をご覧下さい。
その為の取り組みとして、いろいろな経営者の方々と対談をさせて頂いています。
N設備について
- 家族で運営する設備施工業者
- 社員数は3〜4名と手伝いの業者
- 元々は空調設備がメインの工事(過去は)
N設備の工夫
元請業者に対して一番便利(スマホのような存在)になることを目指した
来る仕事は断らない
建設工事に携わっている方はご存知だと思いますが、
一つの業種に対して複数の業種が関わります。
空調工事の場合、空調機の設置・冷媒配管をする業者、
(大型機器になると重量機器搬入専門の業者やクレーン)空調機に電源を送る業者、リモコンや通信配線をする業者などが関わります。
一般的にそれぞれを専門とする業者さんが多いそうです。
きっかけは、急に電気工事業者の手配がつかなくなってしまった場合に、依頼があったそうですが、N設備さんは空調工事以外の工事を依頼された時に断らずに受けたそうです。
「普段目にしているものの、未経験の分野とは躊躇するものですが、その時がチャンスとばかりに、勉強しまっくて成功させた。」と語ってくれました。
元請けさんからすると、多くの業種を管理するコストや手間、不足の事態が起きた時に工事が回らなくなるリスクがあるそうなので、なるべく少ない業種で完結することは非常にメリットがあります。
新しい分野にも挑戦
前項とかぶる部分ですが、未経験の分野への挑戦をしたそうです。
「冷凍設備」への参入が大きいきっかけであったと語ってくれました。
「冷凍設備」とは、身近でいうとスーパーマーケットのショーケースや、
精肉所や鮮魚店や港などの大型の冷蔵庫・冷凍庫を作る為の設備です。
食品業界を支えている非常に重要な設備です。
元々の「空調設備」と似ていますが、仕事の段取りに大きな差があるようです。
「空調設備」は、ある程度パッケージ化された商品を現場にセットし冷媒配管で結ぶという工程になりますが、「冷凍設備」の場合勝手が違います。
「サイクル中の冷媒の温度帯・圧力が異なること」
「配管サイズが大きいこと」
「制御系の配線が増えること」
「セットする部材数が多いこと」
「空調設備」と「冷凍設備」では似ているようで多くのことが異なります。
始めた当初は、工事の段取りや仕組みを理解するのに苦労したそうですが、
参入してよかったと語ってくれました。
【よかったこと】
- 工事の単価が高い
- 冷凍設備を施工できる業者が少ない
- 県外の現場も多いので各地で飲める(N専務は酒飲みが趣味なので)
まとめ
コスト削減や合理化が重視される昨今、大事なことを忘れていたような気がします。
お客様にとって嬉しい事、お客様にとって必要なことを提供すること。
それが一番大切なことだとN専務は教えてくれました。
「無駄なことは無い。やってみればなんとかなるさ。」
という、お言葉が心に響いています。
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
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★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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