家中を、気持ち良い風が通り抜ける家って憧れますよね。
住宅金融支援機構が行った、一般消費者向けのアンケートによると、
1位 耐久性
2位 耐震性
3位 省エネルギー性
4位 遮音性
5位 通風・換気性
6位 劣化対策
7位 防犯性
8位 耐火性
9位 バリアフリー性
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第5位という上位にランキングされていて、
「風通りの良さ」は、計画する際に重視されている項目であることがわかります。
今回は、「風通しの良い家」を計画するため実践している方法を書きます。
「風通りの良い」計画とするために
私は、「通風シミュレーション」を使っています。
これまでは、建築士さんや職人さんの「経験」や「感覚」によって計画がされていました。
その経験や感覚が無いと、どのように窓を配置したら良いか明確に判断がつかない為
若い技術者にとっては、悩みのタネでした。
残念ながら、私には経験や感覚で風通しが良いか判断するスキルはまだ身についていませんでした。
どうすれば、良い計画ができるのか??
どうすれば、お施主様に具体的な提案をできるか??
試行錯誤していた中で
出会ったのが
「風の流れをシミュレーション可視化ソフト」です。
今回は、そのシミュレーションソフトをご紹介します。
シミュレーションソフトは、
建築3Dソフトの「Madric(マドリック)」に内臓されている機能を使っています。
Madric ADー1とは
Madsic(マドリック)とは、
株式会社シーピーユーから発売されている住宅に特化した3DCADです。
AD-1は、一つ前のモデルです。
現行は「Madric A's」です。
Madric(マドリック)の特徴
長所
マドリックの特徴は、モデリングがスピーディーにできるところです。
他のモデリングソフトと比べて良いところは
・操作性が良い
・操作が簡単(新入社員でもいきなり使えてます。)
・キッチンやトイレのモデルが豊富。選んで置くだけ。
・サッシや建具も選んで置くだけ。
・実際の材料がテクスチャーにある
・最新の材料テクスチャーや什器のテクスチャーがアップデートされる
などが挙げられます。
VectorWorksや3DSMAX などの3Dソフトを様々使ったことがありますが、
私の経験上、
木造住宅の3Dモデルを立ち上げることはMadric(マドリック)がダントツに早いです。
そのマドリックに「通風シミュレーション機能」が付いているのです。
その為、別のソフトにデータを移し変えるなどの手間がかかりません。
使い方
使い方は、いたって簡単です。
1・いつも通りに、モデルを立ち上げます。
立ち上げか完了したら、
2・シミュレーションソフトを「クリック」するだけです。
特別な入力は特に必要ありません!
シミュレーション動画
このような動画で、平面プラン内をどのように風が流れるかを表現してくれます。
お施主様への提案資料に非常に重宝しています。
これまでの
風がどこから入って、どこから抜けていくか?
風が滞留してしまうところはないか?
そのような疑問が一目瞭然です!!
さらに凄い点は、季節による風向きの変更に対応することも可能です。
気になった方は、無料のお試し版もダウンロード可能なので、是非試してみて下さい。
パソコンで解析しないと分からないようなことを、
感覚でわかってしまう先輩建築士さんや職人さんってやっぱり凄いですね!!
外部の建物や工作物、植栽の影響などで実際と異なる場合があるようなので、
外部の障害物や条件をしっかり入力することが重要です。
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
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★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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