もう間も無く新年度を迎えます。
この時期を迎えると、いよいよ建築士試験が今年もやってくる実感が湧いてきます。
今回は、一級建築士の真の合格率について考えてみたいと思います。
建築士試験の合格率
一級建築士試験は、建築系資格の中でも難関資格に位置付けられています。
ここ最近は、受験者数が減少していることが問題となっていますが、まだまだ需要も人気もある国家資格です。
個人的には、建築士の将来はかなり明るいと考えています。
学科試験合格率は約2割
一級建築士の学科試験受験者数は、
毎年25,000〜26,000人が受験しています。
そのうち合格率は1〜2割程度でH25〜H29年までの平均合格率は約18%です。
製図試験の合格率は約4割
続いて製図試験ですが、平均合格率は約40%です。
学科試験と比べると合格率が高いですが、学科試験という難関をクリアしてきた方でも半数以上が落ちるので簡単には合格できる試験ではありません。
全体の合格率は約12%
一級建築士試験全体の合格率を見ると、約12%とかなり狭き門であることがわかります。
ここで注意しなければならないのは、建築士試験の特性です。
建築士試験を受験するには実務経験が必要です。
その為、建築学科卒業・設計、施工管理の実務経験を積んだバリバリの経験者が試験に臨みます。
そもそも建築の素養を備えた状態で「合格」という少ないイスを巡って争います。
なので、他の難関国家資格(実務要件がない資格)と比べてもレベルが高い資格といえます。
合格率の真実とは!?
建築士試験が難関であることは、全ての受験生が認識しています。
(大手資格学校でも、数年かけて合格を目指すプランがある程です。)
なので、頭の片隅で
「数年かけて合格すれば良いや〜!今年は試験に慣れよう!」
「今年は記念受験〜!」
「今年はもう無理だ。来年また頑張ろう。」
と考えている受験生も少なくないはずです。
つまり、
「今年こそ絶対合格する!!」
と、本気で受験に臨んでいる受験生が全てでは無いということです。
本当の合格率は100% !?
一級建築士の真の合格率は100%です。
「今年こそ絶対合格する!!」
という「強い意志」と「試験に向けた準備」を維持できた受験生は、全員合格していると思います。
これができなかった受験生が失敗します。
1:10:100の法則
「1:10:100の法則」とはご存知でしょうか?
これは、「ピラミットの法則」とも表現され、「経営」や「生産現場」など様々な場面で引用されています。
SONY創業者の井深大さんは、
アイデアを出す努力が「1」だとすると、
量産化するには「10」の努力が必要で
利益を出すためにはさらに「100」の努力が必要
と、表現しています。
この「1:10:100の法則」は、高校や大学の受験でも表現されています。
受験生「100」
適切な(合格する為の)学習をできる人「10」
その学習を続けられる人「1」
これは、一級建築士試験でも同様です。
「適切な学習」と「学習を続けるモチベーションの維持」こそが、
合否を分ける重要なポイントとされています。
これは、私の受験経験上からもその通りだと感じています。
合格できた年と、不合格の年では明らかにその点が違っていたと思います。
↓↓ 私の受験経験談はこちらから ↓↓
さいごに
今回は「一級建築士試験合格率の真実」というテーマで、
本当の合格率について考えてみました。
「適切な学習」と「学習を続けるモチベーションの維持」こそが
合否を分ける重要なポイントです。
今年こそ絶対合格しましょう!
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
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★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務については、『ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ~』にて情報発信中。
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