2018に開業し、3年目に突入しました。
10月が開業月なので、3年目に突入して大分経っていますが、
コロナやら年末やらですっかり忘れておりました。
仕事の方はまだまだ安定とは程遠いですが、なんとか生きていられる状況です。
良いことも悪いことも、少しずつ経験できていると感じます。
折角の機会なので、
3年目の節目に「今思うこと」・「考えていること」を記録に残します。
誰も教えてくれなかったこと
今回は、
『開業前に誰も教えてくれなかったけど、知っておいた方が良かったこと。』
について書きます。
私自身、独立をしたことは後悔していませんが、
独立以外の選択肢もあったな~と今では思います。
・独立をお考えの方、
・会社員を続けることに悩んでいる方・迷っている方
の検討のご一助になれば幸いです。
それでは参りましょう!!
誰も教えてくれなかった " 3つ " のこと
1|お金の不安を常に抱える。
サラリーマン時代よりも、お金を考えることが増えました。
成果をだせなければ収入がないのが私達です。
業務報酬が収入に直結し、お金の不安が常にあります。
個人事務所の場合、
自分の作業量 = 事務所の売上
の関係性となり、
自分の作業量と売上が比例関係にあります。
時間の効率化を図ると、値引きやサービス業務が難しいこともあります。
一番課題だと思うことは、
お金の心配があると、考え方が小さくなることです。
業務の効率化・コストを考えると、1日辺りの人工や経費を考えてしまいます。
お金と精神の関係性は科学的に実証されています。
『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』
(センディル・ムッライナタン、エルダーシャフィール著)
に、
お金と知能テストの関係を調べた研究が紹介されています。
お金と知能テストの関係性
知能テストの内容は、
「車に不具合があって修理に300ドルかかるが、
修理するか、このまま乗り続けるかを考えて決定せよ」
というお題が出されます。
この修理代金が『300ドル』と『3000ドル』の場合で結果が異なるとのことです。
300ドルの時は、
富裕層と貧困層ともに成績は変らないですが、
3000ドルとなると、
貧困層の成績がぐんと落ちる結果となったそうです。
つまり、
『お金のことが気になると頭が働かなくなる』
ということが科学的に実証されているわけです。
良い仕事をする為には、
メンタル管理(=お金の管理)
も大切な業務の一つです。
これから開業する方は、
お金について、慎重に計画を立てておくべきです。
お金の心配をするとパフォーマンスを発揮できない方は、
組織の中で力を発揮する選択も良いでしょう。
お金を借りて事務所始めるのも全然有りだったな~と
今では感じます。
2|携われるプロジェクトの規模が小さくなる
(独立前から実績や、信用がある方は別です。)
私の場合は、明らかに携われるプロジェクトの規模が小さくなりました。
私の力不足が原因であることは明らかですが、
やはり会社の看板で仕事ができていたことを実感します。
公共案件に関しても、
業務の実績や人員数の制限により、参加すらできないことも少なくありません。
少しずつ実績を積み、できることを増やしていくといった”過程から楽しみたい方”は、自身で組織を立ち上げるべきだと思いますが、より大きなプロジェクトに携わりたい方は組織で活躍した方が良いです。
自分で開業した場合、
実績を1から積上げる必要があります。
日本には、
事務所の年数=信用がある
と判断される方も少なくありません。
能力以上に、信用も評価対象とされる現実を認識することも大切です。
3|仕事はたくさんある。
不況。
公共工事が減っている。
建築オワコン。
というのが、最近の雰囲気だと思います。
私もそのように思っていました。
でも、
実際はかなりの仕事量があります。
今ある事務所がみんな食える位の仕事はあるのでは?
と実感しています。
仕事が無い!!!
という方の理由は、仕事を選んでいるだけだと思います。
・好きな仕事じゃない。
・現場が遠い。
・報酬が低い。
仕事を断る理由はいろいろあります。
私の見てきた中で、
『仕事が無い!』
と行っている方は、仕事を選んでいるんだけだと感じます。
そういった方は、
そもそも仕事をしなくても生活できるのかもしれません。
人間 切羽詰まると、
なんとかするものです。
仕事はたくさんあります!!
さいごに
今回は、『誰も教えてくれなかった ” 3つ " のこと』について書かせて頂きました。
・独立をお考えの方、
・会社員を続けることに悩んでいる方・迷っている方
の検討のご一助になれば幸いです。
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務については、『ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ~』にて情報発信中。
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