退職時に考えること
8月31日をもって、約6年間お世話になった会社を退職しました。
7月中旬から有給休暇を頂き、会社から離れていた期間に色々なことに気づきました。
それは、
「いかに自分が会社に守られていたか。」
「いかに自分に何も無いか。」
会社で勤務している時に当たり前だと思っていたことが、
いかに特別なことかということが、独立の準備を通し痛感しました。
昔、親父から聞かされた言葉を思い出します。
親父のことば
「自分の父親が亡くなった時に、防波堤が無くなり大海に晒されたような不安を覚えた。父親は防波堤のように俺を守ってくれていたと分かった。
男は子供や大切なものを守れるような防波堤のようにならないといけない。」
言われた時はピンと来なかったのですが、
10年前に親父が亡くなった時にその意味がわかりました。
そして、お世話になった社長と専務への挨拶を終え
別れた時に再びその言葉を思い出しました。
忙しい中時間を割いて頂き、
・これからどのように事務所を進めていくのが良いか?
・どこで事務所を開くのが良いか?
・事務所の名前はどうするか?
などなど、たくさんのアドバイスを頂きました。
これからは別の事務所となるわけですが、
これからも私にとって尊敬する先輩であり心強い存在であることに変わりありません。
これまでの6年間
許可を頂くことを忘れてしまったので、会社名はまだ出しませんが
この事務所で働けて良かったと心から思います。
技術的にも精神的にも大きく成長させて頂きました。
今回の記事は、「これまでの6年間」と「これからのこと」について記します。
1)の「これまでの6年間」では、
独立を考えている方が選ぶと良いであろう事務所を紹介します。
2)の「これからのこと」では、
私の設立する事務所などこれからのことを書きます。
就職活動中で、「設計事務所に転職しようと考えている方」「将来開業しようと考えている方」そして「現在就職活動中の学生の方々」の参考になれば嬉しいです。
1)これまでの6年間について
6年間で一番変わったことは、仕事とお金の価値観の変化です。
働く環境の影響は大きいので、将来独立を考えている方は次のような事務所を検討してはいかがでしょうか。
(私のいた事務所はオススメです。)
条件1・成功している事務所
今後独立しようと考えている方は、絶対に成功している事務所を選んだ方が良いです。
「成功」の定義は人によって異なりますが、
私はズバリ金銭面の成功と考えています。
自分自身少し前はお金の意味を履き違えていたと思います。
それは「金儲けは汚いこと」だと感じていたことです。
お金とは「お客様や社会の信頼の対価」であって
「お金があるほど信頼がある」ということを表していることに気がつきました。
これは、学校では教えてくれないことです。
私の勤めていた会社は、常に黒字経営を続け収益増を10年以上続けてきました。
起業後1年で倒産する会社が60%が倒産、5年で85%が倒産、10年生存するのは6%と言われるほど厳しいです。
そんな状況の中、毎年成長を続けられる会社ってすごく無いですか?
それは単に運が良いだけで無く、必ず理由(秘密)があります。
その上手くいく理由・方法を身をもって体感できることが
「成長している会社」を選ぶことを勧める理由です。
新建築に載っていて有名だけど給料が安い会社
新建築の雑誌に載っていて有名な会社だけどお金が無い(所員の給料が安い)事務所ってありますよね。
あくまで私の価値観ですが、「お金が信頼、社会的価値」と考えると矛盾を感じます。
条件2・挑戦をする(当たり前に捉われない)会社
私の勤務していた設計事務所は、従来の事務所がやっていない試みを多くしています。
こんなやり方あるの? いきなりこれやる??
のような、驚きの連続でした。
(もちろん、設計技術があってこそです。)
設計業界だけの狭い視点で見ていてはいけない。
設計行為も、社会の一部である。
というあたり前のことを、改めて気が付かせて頂きました。
設計業界では非常識だけど他の業界では当たり前なことって結構あります。
【これ以上にもたくさんありますが、随時追記していきます。】
2)これからのこと
事務所の名前
samurai-architect
イメージ
この理由は大きく3つあります。
1. 侍(サムライ)とは、信念や覚悟の象徴であると感じます。
自分の信念と覚悟を忘れない為にこの名前にしました。
小学生の頃に見た大河ドラマの影響かもしれません。
2. 自分の道を自ら切り拓くという決意を込めています。
あたり前のことなのですが、つい周りに頼り甘えてしまう弱い自分がいますので、それを戒める為にもつけました。
3. 男らしくてなんとなくかっこいいから。
【事務所の方針や事業内容については、改めて記事にします。】
さいごに
今夏は、「これまでの6年間」と「これからの決意」について書かせて頂きました。
職人上がりの建築士が独立し、今後どうなっていくか?
客観的に考えると、その経過を見ていくのは
TV番組の「ノンフィクション」みたいで面白いので
上手くいこうが失敗しようが、今後も行動を発信していきます。
今後ともよろしくお願い致します。
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最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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