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【建築士×試験】ついに解禁!? 製図試験CAD化に向けた動き! 「設計3団体の改善提案」自民党建築設計議員連盟に提出

ついに解禁!? 建築士試験CAD化に向けた動き!

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建築士試験で一番の難関は、

何と言っても二次試験である製図試験でしょう。 

 

一次試験も難関なのですが、手書きでの作図が求められる実施試験に苦戦する方も多いです。

 

実務と試験のギャップ

実務で手書きの機会は、スケッチする時くらいでしょう。

それ以外はほぼCADを使用します。

 

まして、3Dモデル(BIM)による建物の検討が増えています。

公共工事でも、CADデータの提出が成果物に指定されるなど、手書きの機会はほとんどありません。

 

「試験は資格の為のもの」と割り切っている方も多いでしょうが、

実情に合わせて試験内容を変えても良いのでは?と感じていました。

 

そんなことを考えていた時、こんな記事を目にしました。

設計3団体の共同提案「建築士資格制度の改善」

 

今回は、その提案内容について紹介します。 

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提案内容

提案した3団体とは??

提案した3団体は、

「日本建築士連合会」

「日本建築士事務所協会連合会」

「日本建築家協会(JIA)」

です。

この3団体が、2018年6月5日に、自民党建築設計議員連盟に提出しました。

「自民党建築設計議員連盟」の顧問には、次期総理と言われている  石破茂  氏が名を連ねています。

 

提案の背景(理由)

提案の背景には、「若手建築士の不足」「試験離れ」を問題に考えているようです。

構造計算書偽造事件により2008年に施行された改正建築士法で建築士試験の受験資格が厳格化されましたが、これを緩和させようということが主な目的のようです。

 

建築士試験の受験者数が減少しているのは、「受験要件や資格獲得の見通しの不透明さなどが要因」と考えているようです。

 

それでは、提案内容の一部を紹介させて頂きます。

提案内容

大きな提案は3つあります。

1・実務経験なしで受験可能

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出典:建設通信新聞 https://www.kensetsunews.com/archives/199987

従来は、実務経験がないと受験資格がありませんでした。

 

一級建築士を受験するためには、大学卒業後2年間の実務経験が必要でしたが、

この実務経験を建築士名簿の登録までに満たせば良いというものです。

これにより、大学卒業後すぐに受験することが可能になるようです。

 

2・CADによる製図試験の導入

これまでの手書きの製図試験を、

現場の実務に合わせてCADによる製図にするというものです。

 

3・学科試験と製図試験の切り離し

これまでは、学科試験合格後に最大3回まで製図試験を受験可能でした。

製図試験が3回不合格となると、また学科試験から受け直す必要があります。

 

この制度を見直し「学科試験」と「製図試験」を切り離すことを検討しているようです。

 

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さいごに

以上が、「設計3団体の建築士制度の改善提案」の内容です。

建築士の環境がより良くなることには大賛成ですし、

できることがあれば協力したいと考えています。

 

建築士が減った本当の原因を考えよう!

しかし、「若手建築士の不足」「試験離れ・建築士受験者不足」の原因は、

建築士試験の内容によるものではないと考えています。

 

設計3団体の真意はわかりませんが、

建築士試験の内容を変えたとしても建築士の数は確実に減るでしょう。

 

「受験者数不足の原因が試験制度のせいだ!」

「試験制度を見直せば受験者数が増える!」と、団体が本気で考えていたらやばいです。

 

設計の現場とのギャップ

「設計団体」と「設計の現場」とでは、大きなギャップがあります。

おそらく、設計事務所の経営者や実務を行う設計者の中に

「試験制度を変えれば建築士の仕事が良くなる!」

と考えている方は少ないでしょう。

 

建築士の不足は大きな問題ですが、それは表面上の問題にすぎず

一番の問題は、建築士の仕事が社会の変化に対応できないことだと感じています。

 

今後、建設案件が減るという将来が見えています。

競争力のある一部の企業を除いて縮小することが明白です。 

 

試験そのものへの疑問

インターネットの普及により、あらゆる情報を検索により得られる時代となりました。

内容が怪しい記事や不確かな記事は検索エンジンから外れるようなシステムも取り入れられるようになり、内容の質も向上しています。

 

インターネットだけでなく、タブレットに大量の電子書籍を入れる手軽に持ち運ぶことも可能です。

 

こんな時代に、「暗記式の試験に意味があるの?」

というのが率直な感想です。

 

暗記する能力を求めるのではなく、創造性や独自性を判断するような試験であったら面白いです。

 

本当は、「新しい仕事(価値)を生み出せる建築士」が求められているはずです。 

 

それは解るんですが、実践するのは非常に大変です。(-。-;

 

これからもいろいろ挑戦していきますので、

応援よろしくお願いします。m(_ _)m 

 

 

★☆☆☆☆☆☆☆☆彡

最後まで閲覧頂きまして、

ありがとうございました。m(_ _)m 

 

この記事を書いた人 「まるたか」

 

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このブログについて 「建築士の挑戦」

★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士

2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設

退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。

「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。

 

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