今回はクラッチのリペアです。
クラッチ編
今回は、クラッチをいじってみます。
SRのクラッチの構造です。
考えられる原因としては、
1)クラッチ板の固着(部品番号5,6)
2)プッシュレバーの摩耗(部品番号20)
3)プッシュロッドの摩耗(部品番号18,19)
だそうです。
SRでクラッチが切れなかったり、以上に重くなったら、
プッシュレバー、プッシュロッドを変えると良いそうです。
原因はクラッチの貼付き!?
色々な方に聞いたところ、クラッチ板の貼付きの可能性が高い。
ギアが入らない + 長期不動車 の場合、クラッチ板の貼付き(固着)を疑って間違いないそうです!
クラッチ板の確認
まずは、ケースを外します。
見た感じはそこまで汚れていないような気もします。
ゴミ袋にいれてオイルに浸します。
クラッチ板は固着していたものの、すんなりと外れました。
フリクションプレートに跡が残っています。
長期間乗らずに放置すると、サビが出てしまいます。
磨けば再利用もできるそうですが、加減がわからないので交換します。
プッシュレバー、プッシュロッド
プッシュレバー、プッシュロッドを外してみました。
プッシュロッドの取り出しは、荒業ですが、車体を傾けて取り出しました。
プッシュロッドには、打痕がみられます。
少し減るだけで、クラッチの重さが変わるそうです。
なかなかの値段のパーツばかりですが、新品に交換していきます。
続いて、新旧パーツの比較と、パーツの値段をまとめていきます。
新品パーツとの比較
プッシュレバー
【←左:既存 新品:右→】
もちろんですが、新品に打痕もなく綺麗です!
私のSRの型式は「2H6」ですが、新品は新しい型式の部品です。
先端に突起が付いていて大丈夫かな?と思いましたが、すんなり取付けできました。
【新品の型式】
プッシュレバー:583-16302-00 / YAMAHA ¥7,820(税別)
クラッチアジャストスクリュー
【←左:新品 既存:右→】
プッシュレバーが当たる先端を比べてみます。
新品と比べると、先端が削れているのがわかります。
【新品の型式】
クラッチアジャストスクリュー:364-16343-00 / YAMAHA ¥540(税別)
プッシュロッド1
【←左:新品 既存:右→】
新品と比べないと分かりませんが、先端が削れています。
【新品の型式】
プッシュロッド:583-16357-01 / YAMAHA ¥2,010(税別)
プッシュロッド2
【←左:新品 既存:右→】
既存は、先端が削れています。
この凹み程度でもクラッチに影響があるそうです。
【新品の型式】
プッシュロッド:174-16356-00 / YAMAHA ¥870(税別)
クラッチスプリング
【↑上:既存 新品:下↓】
新品は、2019年式の部品にしてみました。
新しい方がクラッチが軽くなるそうなので、試してみようと思います。
新旧を比べると長さが違いますね。
【新品の型式】
クラッチスプリング:90501-234L3 / YAMAHA ¥380(税別) ×6
フリクションプレート
【←左:既存 新品:右→】
差は一目瞭然です。
全て交換したので、合計7枚必要になりました。
【新品の型式】
フリクションプレート:360-16325-00 / YAMAHA ¥840(税別)
プレッシャープレート
【←既存 新品→】
中心部のプッシュロッドが当たる部分が削れています。
プレッシャープレートとクラッチの重さに関する記事は少ないですが、
個人的にはかなり重要な部分な気がします!
【新品の型式】
プッシュレバー:498-16351-00 / YAMAHA ¥3,750(税別)
組立て!
それでは実際に組んでいきます。
新しいオイルにしっかり浸します。
クラッチプレートは袋にいれて浸しました。
元の通り組んで完成です。
クランクケースを外したついでに、各シールも交換します。
プッシュレバー部分のシール
【新品の型式】
オイルシール:93102-17357 / YAMAHA ¥440(税別)
サークリップで固定されています。
サークリップを外すには専用工具が必要なので注意です。
↓↓こんなの↓↓
【新品の型式】
オイルシール:93101-14089 / YAMAHA ¥550(税別)
完成!
クラッチが切れるようになりました!!
建築士 と SR
約10年間放置されて、不動車となっている「YAMAHA SR400 (1984年式)」を走らせるためのプロジェクトです。
1984年式と古い車体ですが、生まれた年も近く、学生時代に乗り回していたバイクなので、なんか親近感があります。
最終整備はプロに任せるとして、自走できる状態まで自己流で直してみようと思います。
最終的目標は、カスタムバイクとして蘇らせたいと考えています。
完成予定イメージ
★☆☆☆☆☆☆☆☆彡
最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
バイク乗って波乗って建築やってます。 \インスタはこちらから/
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務については、『ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ~』にて情報発信中。
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