クラウドファンディングにより資金調達した例を紹介します
これまでの建築工事の資金調達の経路は、
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公共工事 税金投入型の事業
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民間工事 企業資金投入型の事業
の大きく2つに分けられました。
クラウドファンディングで資金を集める方法は、
他の業界では数多く事例が発表されていますが、
建築工事には現実味が無いなと感じていました。
しかし、隈研吾さんが計画に参加している「一条高校 新講堂建設」で試みられています
新しい資金確保の可能性を感じさせる事例として紹介させて頂きます。
一条高校 新講堂建設計画とは
一条高校は、2020年に創立70周年を迎える奈良市立の公立高校です。
計画案の概要
構 造:鉄骨造階 数:2階建て延べ面積:約1400m2
【ポイント】建築士×クラウドファンディング
この計画で注目すべき点は、
一般からクラウドファンディングを利用して工事用資金を募る点です。
新講堂のスポンサーを募集しておりまして、
1席5万円で寄付を募り、設計費用や音響などの設備に充てられます。
第一号は、はるな愛さんです。
800席の椅子のネーミングライツを売ります!隈研吾設計一条高校新講堂の椅子。1席5万円の寄付をいただいたら背板の裏に名前を刻めます。なんと第一号の「想い出の椅子」スポンサーは旧友はるな愛ちゃん。新聞には載らなかったのでお伝えします。愛ちゃん、本当にありがとう!https://t.co/mByqYfBEg1 pic.twitter.com/hfVvD8nZ6W
— 藤原和博/教育改革実践家/元リクルート社フェロー/元杉並区立和田中学校校長/前奈良市立一条高校校長 (@kazu_fujihara) 2018年2月9日
その他のメニューとして
・個人でも、1口1000円から募金に参加することが可能
・法人寄付100口(10万円)以上は、寄付者名簿に掲載
・500,000口(5億円)以上は、講堂名称に名前を冠することができる
が計画されています。
建築士がクラウドファンディングへ取り組む事例として歴史に刻むはずです。
さいごに
一条高校の取組みには、これからの可能性を感じてなりません。
「生徒と一緒になってアイデアを出合って計画するプロジェクトである点」
「クラウドファウンディングによる工事資金調達を行う点」
間違いなく、これからの建築士のあり方をリードする事例となるでしょう。
資金難となることが予想される昨今、他の市町村でも一般的になるかも?しれません。
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最後まで閲覧頂きまして、
ありがとうございました。m(_ _)m
この記事を書いた人 「まるたか」
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★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ建築士
2018年10月に設計事務所「 Samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った「起業の記録シリーズ」 を公開中。
「まるたかのブログ」にて実務以外の情報を発信中。
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