今回のメンテナンスは、タペット(バルブクリアランス)調整です。
”タペット”とは、頂面をカムにたたかれバルブを駆動するためのカムシャフトの力が最初に加わる部品です。
SR400の場合、カムシャフトの回転に合わせてシーソーのように動く”ロッカーアーム”の先端にアジャストスクリューが付き、
その先端がバルブの先端を押してバルブを開閉させる仕組みです。
このアジャストスクリューと、バルブの隙間に、
シックネスゲージ(隙間ゲージ)を差し込んで、間隔を調整するのが、
タペット(バルブクリアランス)調整です。
それではいってみましょう!!
私の SR400 は、1983年式の 2H6 です。
サービスマニュアルによると、
インレット:0.07~0.12mm
エキゾースト:0.12~0.17mm
となっております。
”インレット”は、キャブ側です。
”エキゾースト”は、フロントタイヤ側です。
1|シックネスゲージ(隙間ゲージ)
amazonで購入しました。(1500円位)
製品によってプレートの構成が違うので注意です。
必要な厚みのあるものを購入しましょう。
いろいろなメーカーから発売されています。
私は必要最小限の構成のタイプを購入しました。
2|測定時の注意点
1)測定は冷間時に実施する。
2)圧縮上死点の位置にセット
クランクシャフトを反時計方向に回転させ、マグネットの合わせマークとクランクケースの合マークを一致させて、圧縮上死点の位置にセットします。
注意点!!
マークをきちんと合わせても、場所が間違っている時があります。
インレット側とエキゾースト側の両方のアームが動く位置が、正しい位置とのことです。
(私は位置を間違った為、タペット音炸裂仕様になりました。゚(゚A゚;)ゴクリ)
間違っている場合は、360°回転させればOKでした。
3|調整
ロックナットを緩めてアジャスタで調整します。
サービスマニュアルより、
インレット:0.07~0.12mm
エキゾースト:0.12~0.17mm
内であわせます。
調整後、ロックナットを規定トルクで締め付ければ完了です。
ロックナット締付トルク : 2.5~2.9kg・m
旧車あるあるですが、ヘッドカバーのパッキンが硬化し、ペチャンコです。
交換します。
シリンダーヘッド O-リング: 93210-49296
1個 380円(税抜) 合計2個
復活しました!
一緒にボルトも交換します。
シリンダーヘッド ボルト:91317-06018
1個 95円(税抜) 合計4個
4|結果!!
前より静かになった気がします!!
定期的にチェックしてみると良さそうですね!!
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この記事を書いた人 「まるたか」
↓「まるたか」について詳しくはこちらをご覧下さい。
★「職人」から「建築士」へ 異色の経歴を持つ 建築士
バイク乗って波乗って建築やってます。 \インスタはこちらから/
2018年10月に設計事務所「 samurai-architect(サムライ-アーキテクト)」を開設
退職〜開業までの記録を綴った 「開業の記録シリーズ」を公開中。
実務については、『ARCHITECTURE ARCHIVE 〜建築 知のインフラ~』にて情報発信中。
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